40代の転職を成功させるために、転職エージェントを利用すべき理由とは?

失われた20年が過ぎ、やっと景気が上向きにシフトしてきたといわれているが、中高年の転職環境は改善されてきているのか。また今後転職を考えている中高年はどのように転職活動をすればよいのか考えてみる。

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40代の転職環境はどうなっているのか?

DODAが発信している「転職求人倍率レポート(2016年3月)」から概要を抜粋した。

  • 2016年3月の求人倍率は、前月から横ばいの1.10倍。
  • 求人数は前月比102.2%、転職希望者数は前月比101.9%。
  • 求人数は前年同月比142.0%、転職希望者数は前年同月比160.5%。
  • 求人数は16カ月連続で調査開始(2008年1月)以来の最高値を更新。
    業種別では、「IT/通信/インターネット」「メディカル」「メーカー」「商社/流通」「小売/外食」「サービス」の6業種で求人数が増加。
    求人数が特に伸びたのは、「メディカル」(前月比109.1%)、「商社/流通」(前月比103.9%)。
  • 職種別では、「技術系(化学/食品)」を除く10職種で求人数が増加。
    求人数が特に伸びたのは、「専門職(コンサルタント/金融/不動産)」(前月比107.1%)、「技術系(メディカル)」(前月比107.0%)。

【出典】DODA 転職マーケットの今を知る!転職求人倍率レポート「転職求人倍率レポート(2016年3月)」(2016年4月11日発表)

2016年3月期は16カ月連続で高水準の求人倍率を維持。売り手市場が続いている。

求人数の増加は非正規。40代以上の転職は厳しい環境

「売り手市場が続いている」とは言ってもその内容は中高年には厳しい状況だ。求人数の中で占める非正規雇用(正社員、パートタイマー、アルバイト、契約社員、派遣社員、期間工など)の割合が増えているためだ。この状況はそのまま40代、50代の中高年の転職環境に暗い影を落としている。

リクナビNEXTの「みんなが検索したキーワードランキング」を定点観測してみると、常に「40代」「50代」といったワードが上位を独占している。

これはリクナビNEXT会員の中に中高年が多く、彼らが「40代」「50代」のキーワードで求人を探していることを示している。そういった状況からも中高年向けの転職環境は好転しているとは言い難い。

採用側は求人情報に理由なく年齢制限を盛り込むことは禁じられているが「20~30代の若い世代が活躍中です」などと載せて事実上の年齢制限が行っている。そんな中で中高年が若い世代と同じ土俵で戦うのはなかなか厳しい状況と言えるだろう。

40代に求められている能力とは何かを見極めろ

転職する側から見た場合、実務経験が豊富な40代は魅力的な人材と思いがちだが、幹部社員の求人以外で採用側が求めているのはもう少し若い世代の人たちだ。

それでは40代以上の求人に求められる能力とは何か?
それは本来その業種で求められている業務遂行能力以外に部下を指導した経験(コーチングスキル)や、部署を監督した経験(マネジメントスキル)、そして困難な状況に対処するための判断力などであろう。

40代から新たな道を選ぶのは無謀なのか?

手に職がある場合は40代で脱サラをするのは良いタイミングかもしれないが、まったくの未経験で未知の業界に飛び込むのはちょっと考えもの。
ましてその業界で必要な資格を取得しなければならない場合は、給与水準も最低ラインからスタートした上で、資格取得のための勉強を一から始めることになる。

ただでさえ中高年向けの求人が少ない中で、転職前までの年収を捨て新たなチャレンジをするのは、あまりにもリスキーだ。よほどの覚悟が無い限りは、現在の仕事の延長線上で転職先を探すのが賢い選択と言えるだろう。

中高年の転職は使えるものは何でも使え!

このような状況下で、求人サイトに公開されているシゴト情報にアタックしてどれだけの成果が得られるだろうか?
書類審査を通過できるかさえ微妙な案件に、自分と同じ境遇の人たちが多数応募していることも考えられる。この状況は自力で職探しをしている間は改善されないだろう。

でも、これは取り巻く状況が悪いのであって、決して自分が悪いせいではない。ここは一つ「使えるものなら何でも使え」とい気持ちであらゆる手段を講じてみるのはどうだろうか。

40代こそ転職支援サービスの利用を

先に書いた通り40代の転職環境は厳しい上に失敗ができない。仮に希望に近い求人が見つかったとしても書類審査を通過のハードルが高い。中高年は自力で転職先を見つけるのは想像以上に難しいのだ。でも、こんな時こそ転職エージェントを利用することを検討してみよう。

転職エージェントを利用するこれだけのメリット

一般論として転職するに当たっては、自分が培ってきたキャリアが応募したい企業とミスマッチしていないか十分に注意を払ってほしい。こちらの希望と企業側が提示してくる条件と乖離があった場合の交渉能力や、自分のスキルを効果的にアピールのが不得手な場合の対策も考えておく必要もある。

これまでのキャリアと培ってきたスキル、希望する業種と待遇など、自分の想いを専任のコンサルタントにぶつけてみる。そして希望に近い案件を提示してもらう。書類審査と面接をパスするためのレクチャーも受けることができ、実際の面接日の交渉や、内定した場合は待遇や入社日についても交渉を代行してくれる。
しかも転職エージェントの専任コンサルタントはそれぞれが業界に特化した人たちばかりなので心強い。

可能性を広げるために、転職エージェントの複数登録は必須

広告掲載型の求人サイトに40代以上の求人が少なく、転職エージェントでは求人数が多いということはない。中高年の求人はハローワークも含めどの経路で仕事を探しても、求人の絶対数が少ない事を念頭に置いて行動してほしい。多くの求人にめぐり合うためにも複数の転職エージェントへの登録登録をしておくことをオススメする。

自分に向いている転職エージェントは?タイプ別転職エージェントの選び方

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