採用面接「最後に何かご質問は?」と言われた時に何を質問すべきか

面接の締めの言葉として面接官から告げられる「最後に何かご質問は?」という定番フレーズ。ここで質問をするべきか?またはしないで面接を終了させるか?悩ましい瞬間だ。

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面接官の役職や立場によってNG質問は変わる

面接は通常2~3度のステップを踏むが、その都度面接官が変わることが通例だ。なので、自分がこれから面接を受ける相手の役職・立場によって質問の内容を考えておく必要がある。

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最後に質問をすることで積極性がアピールできるという説もあるが、面接官は面接の終了を宣言する常套句として使っている節もあるので、このタイミングでむやみやたらと質問するのは避けたいところだ。

できれば、面接官の役職や立場に合わせ、締めに相応しい質問を一つに絞り込んでおこう。

質問する内容を相手に合わせる

他の転職サイトでは、採用面接の場で給与などの待遇関連の質問をしないように促しているが、一律にそうあるべきではなく、出てきた相手に合わせて質問の内容や、質問の仕方を変えるというのがオレの考えだ。

面接官が配属予定の部署担当の場合

一次面接や二次面接の面接官が人事担当者ではなく、配属予定の部署担当だった場合は、福利厚生や、給与や賞与など待遇に関する質問に答えられないことが考えられるため、実際の仕事内容に関する質問に留めておこう。

面接官が総務や人事担当の場合

逆に面接官が総務や人事関連の担当だった場合は、その畑以外の質問をしても的を射た回答は得られないと思うので、希望職種の実務話からは逸れて、待遇面について確認や質問することのほうが理にかなっているし、相手も話せる範囲内で、何でも教えてくれるはずだ。

面接官が役員クラスの場合

最終面接となる役員面接では、他の転職サイトの指摘にもある通り「企業理念」「事業内容」「主力商品」についての逆質問は、応募者の不勉強さをアピールすることになりかねないので避けたほうが良い。面接の前に応募企業のサイトをよく確認しておくべきだろう。また、当然ながら、役員面接では待遇面の質問をすることは好ましくない。

もし、転職エージェントを利用した求人案件だった場合は、担当のコンサルタントに当日の面接官の役職を前もって確認しておくことで、質問内容を絞り込んでおこう。

選択権は採用側にあることを忘れずに

まず、面接で訪問している状況下では企業側に応募者を選ぶ選択権があり、内定後初めて応募者側にその企業に入るべきかどうかの選択権が移るを理解しておこう。

面接の段階を問わずタブーな質問

そういった意味で、

  • 残業の有無とその実態に関する質問
  • 離職率など退職にに関する質問
  • 有給休暇の取得実績に関する質問

など、企業側としてあまり触れてほしくないネガティブな逆質問はしないほうが良いだろう。

慌てて考えた質問は中身のないものが多くなる

求人情報の募集要項や企業のウェブサイトを徹底的に調べて出て来る疑問を面接時に潰しておきたい、入社してからでは取り返しのつかない状況になることは避けたいので、面接で質問を浴びせたくなる心境は理解できる。

終盤に無理やりの逆質問は評価を下げることも

積極的に質問をすると、入社意欲の高さのアピールが高いなどの好印象を与え、内定率が上がると考えられている。逆に応募者からまったく質問がない場合は、入社意欲が低いと思われるこ。だからといって「最後に何か質問はありますか?」と言われて無理に逆質問をしなければならないことはない。

慌てて考えた質問というのは、大体が取り繕いとなってしまい、内容が無いものとなってしまうので、無駄な逆質問は評価を下げるので気を付けよう。

面接で大切なのは質問をする事ではなく、答える事

採用面接は、応募者が主役で逆質問で疑問を解消し確認する場ではない。主導権は常に面接官側にあるが、応募者が自分の話をどう話すか、面接官からの質問に的確に答えを出せるかが勝負なのである。面接官は応募者が無理やり質問をしているときはそれを見抜いていることがほとんど。

また、面接が進行する中で自分が思っていた疑問が解消された場合は「お話の中で、質問しようと思っていた(気にかけていたこと)の件がですが、丁寧なご説明のおかげで解消することができました!」など、お礼の一言を添えるのは良い印章として残るだろう。

まとめ

この記事の要点は以下の通り。

  • 面接官の役職や立場に合わせ、締めに相応しい質問を一つに絞り込んでおこう。
  • 配属予定の部署担当が面接官のときは、実際の仕事内容に関する質問に留めておこう。
  • 面接官が総務や人事担当が面接官のときは、待遇面について確認や質問するほうが理にかなっている。
  • 役員面接では応募企業のサイトをよく確認しておき、不勉強な様を晒さないようにする。
  • 面接のレベルを問わず、残業に関する質問、離職率に関する質問などネガティブな質問はしない。
  • 慌てて考えた質問は内容が無い事が多く、評価を下げる可能性があるので、無理にする必要が無い。
  • 面接の主導権は採用側にあるが、応募者が何をどう話すか、面接官の質問に的確に答えられるかが勝負。

面接終盤の質問チャンス。どうせ質問をするなら、面接官が本気で答えてくれる的を射た質問ができなければ、単に面接時間を延ばしてしまうだけの行為になるので、質問の内容は応募先企業に合わせて吟味しておくことが大切だ。

また、転職エージェントを利用した転職活動では模擬面接を行うなど、あらかじめ面接対策を用意しているので、自分一人で面接に臨むのに自信が無い場合は、自分に合ったエージェントの利用を検討してみると良いだろう。

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