書類審査や面接で必須の職務経歴書。一般的に書式は自由で書き方に特に決まりはない。決まりが無いからこそどう書くか困ってしまうわけだが…。今回は職務経歴書の役割と、その作成方法の工夫について考えてみる
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職務経歴書はなぜ必要なのか
応募書類にはこれまでの学歴と職歴を一覧にまとめた履歴書と、この記事で取り上げている職務経歴書の2つがある。ひと昔前は必須書類は履歴書であり、職務経歴書は任意でつける感じでOKだったが、今はこの2つはセットで応募するのが一般的だ。それではなぜ職務経歴書が重要視されるのか。
転職における職務経歴書の役割
新卒で採用する場合はポテンシャル重視なので、履歴書のみで面接へ駒を進めることが可能だが、中途入社の場合は前職で何を求められていたか、そのために何をしたかなど、経験した業務内容を伝える書類となる。
採用側は応募者の出自を履歴書で確認し、実際に求めている人材に見合うかどうかは職務経歴書で判断するようになったため、より重要な書類として位置づけられるようになった。
職務経歴書はドキュメント作成能力を測る書類でもある
採用側が職務経歴書を重要視している二つ目の理由として、ドキュメント作成能力を推し量るものとして捉えていることが挙げられる。相手にアピールする書類として、伝えたいポイントが簡潔にまとめ上げているかなど、書式が自由であるが故に作成者の性格が出やすい書類と言える。
また、パソコンのやアプリケーションの操作スキルも反映される書類なので、体裁の悪いものにしてしまうと選考から外れてしまうかもしれない。
職務経歴書のまとめ方
面接では書類審査で送ってもらった履歴書と職務経歴書をベースに話を進める。これまでの経歴でどんな成果があったか、自分のプラスになったのは何かなどを簡潔にまとめられていると評価が上がる。それではどんな職務経歴書が望ましいのか?
職務経歴書の体裁は?
職務経歴書はA4で2~3枚が妥当と言われている。ページが少なすぎると何もやってなかった印象を持たれるし、冗長で長くなりすぎるとドキュメントの編集スキルが低いと思われてしまうので注意しよう。
職務経歴書は数値を使ってアピール
一般的に「これはすごく効果があった」とか「とても大変だった」という感覚的な部分は伝わりにくい。もし、功績をアピールする場合は「コンバージョンが上がり」とか「売り上げがアップ」に留めるのではなく「前年比250%増加」と書くほうが俄然伝わりやすい。
金額で記したほうがインパクトが伝わりやすいと思うならそれも可だ。
そのほか、前職では何人の部下を率いたかというのを書いておくのも良い。部下が何人いたかが分かればその人の管理能力が分かる。主観的な感想より、きちんと数字で出したほうがより伝わりやすい。
職種ごとにマッチした職経歴書の書き方
インターネットで「職務経歴書」で検索すると職務経歴書のテンプレートがダウンロードできるウェブサイトが見つかるが、リクナビNEXTには一般的に使われている「編年体式」、「逆編年体式」、「キャリア式」の3つの書式が用意されており、それぞれダウンロードできるようになっている。
見やすさを本少しアップさせる超簡単ハウツー
- 印字された本文がデフォルトの書式よりちょっと大きめ。
- 見出しがゴシック体を用い本文より大きいなどの工夫。
- 要点をまとめ、箇条書きにする。
- 文中の注目してもらいたい部分がアンダーラインや太字の強調表現になっている。
等々…。
念のため、職務経歴書を作成する上で最低守らなければいけないポイントがあるのでリンク貼っておく。
職務経歴書と同様に応募書類の中で重要な履歴書のまとめ方についてはこちら