中高年の転職。焦って失敗する人はどんな人?失敗しないための方法はあるのか?

転職を繰り返して中高年になると、気が付けば自分には何も残って無かった!財産も、貯蓄も、肩書も、仲間も…ヤバい。こんなはずではなかった。周りの同年代の連中はそこそこの立場にあるのに、なぜ、オレだけ中年になってから転職しなきゃならないの?という現実が待っているケースも少なくない。

仮にそんなことになってしまった場合はどうするか?焦って間違った転職をしてしまう人、一発大逆転を狙った転職に挑む人、失敗するパターンと成功法について考えてみる。

Contents

中高年になってからの転職で焦りが先行する理由とは?

中高年になると転職活動に焦りが見える人がかなりいる。本来なら少し余裕を持った職探しができる年代なのだが、実際はそうでもない理由とは何か?

中高年を対象とした好条件の正社員募集案件が少ない

転職市場は第二新卒世代から30代前半の求人が中心になっているだけでなく、需要の多い職種に偏りがある。具体的には営業関連、IT関連などは高給職も見受けられるが、従来型の産業では非正規比率が高くなっており、中高年の転職環境は厳しさを増している現実を理解しているので、早く就職先を見つけたいという焦りが出て来る。

家のローン等の借金があり、支出も多くなってきた

家庭を持った場合は、シングル時代に比べ生活にお金がかかる。家や車のローン、子供が生まれた場合は学費の積立など、収入が増える以上に支出が増えてしまう恐れがある。金銭的な不安を免れるために手早く就職先を決めたいという焦りが見られる。

同期が出世していたりして自分より周りが幸せそう

自分が転職を繰り返すうちに、新卒で入社した同期の連中が順調に出世しているというケースもある。周囲と自分を比較してしまい焦ってしまう。自分も同じように出世したいということではなく、とりあえず顔も合わせられな様な状況にはなりたくないというところだろうか。

中高年の転職で失敗しやすいタイプとは?

中高年の転職活動では、焦りと間違った成功体験で失敗を招くことが多い。どんな人が失敗しやすいのか。

長期戦に対しての備えと心構えができていない人

中高年の正社員の求人が少ないことで、転職活動が長期にわたる可能性が高い。これを理解していないと転職活動途中で諦めてしまったり、妥協した転職になってしまう。

複数の手段を駆使しない転職活動の人

ハローワークのみ、または一つの求人サイトだけを利用して転職しようとする人は良い転職の機会に恵まれないので、情報量が少なく、転職活動そのものが失敗しているといって良いだろう。

一発大逆転を狙った転職をしようとする人

過去の転職に失敗したなぁという思いが強く残っている人の中には、次は失敗できないというプレッシャーを受けつつ、どこかで一発大逆転を狙いたい!と考えている人も少なくない。

一発大逆転の心理をくすぐる求人を出す業界

転職が上手く行かなくて焦っている中高年の心理に乗じた高収入を謳った求人広告を出す企業もある。

書類審査なしの「実はブラック企業」の求人

「誰でも応募できて書類審査なし」また「頑張れば頑張った分だけの収入が得られます!」と分かりやすい呼びかけだが、入社してみたら無理なノルマを課せられるバリバリの体育会系のブラック企業の求人。

ブラック企業の見分け方と、万一入社してしまった場合の4つの辞め方
「ブラック企業」という言葉が浸透して久しい。厳しいノルマ、長時間労働、低賃金など…過酷な労働条件で社員を働かせるため離職率の高い会社の総称だ...

「ガッツリ稼げる!」の活字が躍る風俗業界

同じく万年人手不足の風俗業界も要注意。「チェーン展開している大手だから安心!」「年収2千万も夢じゃない!」などと威勢の良いキャッチコピーに目が眩んでしまうことのないように気を付けよう。

風俗は基本的に夜の商売だが、開店準備や閉店後の業務も多く、実質一日に12時間くらい働くことがザラであり、見習いの状況から入る場合はさらに労働時間が増える可能性もある。

その状態を最低1年~長ければ2年程度、月給30万円程度でガマンできるなら次へのステップがある間も知れないが、頭角を表すことができなければ出世は見込めない厳しい業界だ。

広告を上手く見抜くセンスを備えよう

求人に限らず、広告に出ているメッセージは良い部分しかクローズアップしていない。一見すると普通の会社かと思いがちだが、あまりに入社のもハードルが低いわりに高給優遇を謳う会社は危険と認識すべし!

《あるある》応募前に気をつけたい求人情報と、要注意な会社
言われるまでもないと思うが、採用する側は欠員募集だったり、事業拡大のための増員だったり、様々な募集背景があるわけ。そういった事情を広告代理店...

中高年の転職で失敗しないための方法

上記の通り一発逆転の求人は射幸心を煽る反面、実際には夢のような話のため真に受けることはないと思うが、では実際にどうすれば良いか。

中高年の転職は孤軍奮闘は失敗のもと

例えばハローワークと、求人情報サイト、転職エージェントを併用してみる。ハローワークと求人サイトは自分で求人情報を探すタイプ。自分で納得する求人を見つけることができる反面、妥当な求人情報が見つからない場合は空白期間を作ることとなる。

複数の求人情報の入手ルートを持とう

そんなリスクを避けるために、この中に転職エージェントを入れることで、第三者の目で求人情報をセレクトしてもらい、自分が動くことなく提案を受けることができる。

40代の転職を成功させるために、転職エージェントを利用すべき理由とは?
失われた20年が過ぎ、やっと景気が上向きにシフトしてきたといわれているが、中高年の転職環境は改善されてきているのか。また今後転職を考えている...

その中でも転職エージェントは大手を一社、そして自分が得意とする職種を専門に扱う業界特化型の中堅を一社、合計2社で登録してするのが良い。求人情報サイトと、転職エージェントとの併用で、中高年の転職を成功に導こう!

自分に向いている転職エージェントは?タイプ別転職エージェントの選び方
求職者の代わりに専門のコンサルタントが希望に沿った転職情報を探し出し企業と交渉する会員制転職支援サービス。非公開の求人情報も多数扱っていると...

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする